施工図
瓦割・地葺
SW神社の続編です。
瓦座刳り

瓦座刳りとは、軒瓦の形状に合わせて瓦座を加工することです。
下地張り 横桟木打ち

この神殿の大きさは、野地打ち合わせの図面に寸法を記入していますが、
下地張りの写真を見ると神殿の大きさが、よくわかると思います。
又、横桟木打ちの時点で野地に不陸がある場合は、修正します。
さて、ここからは、破風の割り付けについてです。

拝み納まり図 破風尻納まり図 破風割り付け図
破風の割り付けは、拝みと破風尻の基準位置の間を、均等割します。
拝みの割り付け基準は、拝み巴の一つ下の掛巴ですが、実際の割り付けではこの拝み納まり図より拝み唐草の割を15㎜広くしています。これは基準位置の掛巴どおしが近づき過ぎないようにするためです。
破風尻の割り付け基準は、妻側の丸芯と合うようにします。

桟木打ち破風瓦座取り付け 地葺
瓦は、淡路 井上瓦産業㈱産 南都A型を使用しています。
つづく
瓦座刳り

瓦座刳りとは、軒瓦の形状に合わせて瓦座を加工することです。
下地張り 横桟木打ち


この神殿の大きさは、野地打ち合わせの図面に寸法を記入していますが、
下地張りの写真を見ると神殿の大きさが、よくわかると思います。
又、横桟木打ちの時点で野地に不陸がある場合は、修正します。
さて、ここからは、破風の割り付けについてです。



拝み納まり図 破風尻納まり図 破風割り付け図
破風の割り付けは、拝みと破風尻の基準位置の間を、均等割します。
拝みの割り付け基準は、拝み巴の一つ下の掛巴ですが、実際の割り付けではこの拝み納まり図より拝み唐草の割を15㎜広くしています。これは基準位置の掛巴どおしが近づき過ぎないようにするためです。
破風尻の割り付け基準は、妻側の丸芯と合うようにします。


桟木打ち破風瓦座取り付け 地葺
瓦は、淡路 井上瓦産業㈱産 南都A型を使用しています。
つづく
瓦の納まり
棟納まり図
SW神社平面地葺

袖丸部分は、抱き丸納めで仕上げました。
破風尻 妻壁

破風尻と妻壁は、面戸瓦のみで納めました。
既存の妻壁は、前包の前に、壁熨斗を積んでありました。
さて、大棟と隅棟の納まり図です。

大棟は、肌熨斗1段に割熨斗6段積み
隅棟は、通し2段で捨熨斗2段納めです。

袖丸部分は、抱き丸納めで仕上げました。
破風尻 妻壁


破風尻と妻壁は、面戸瓦のみで納めました。
既存の妻壁は、前包の前に、壁熨斗を積んでありました。
さて、大棟と隅棟の納まり図です。


大棟は、肌熨斗1段に割熨斗6段積み
隅棟は、通し2段で捨熨斗2段納めです。
神殿完工
楼門
お盆まっただ中ですが、みなさまいかがお過ごしでしょうか?
今回の記事は、楼門についてです。
さて、楼門とは門の一種ですが、門の種類には塀重門(へいじもん)・冠木門(かぶきもん)・長屋門(ながやもん)・棟門(むなもん)・上土門(あげつちもん)等があり、社寺及び宮殿の門(もん)には、四脚門(しきゃくもん)・八脚門(はっきゃくもん)・高麗門(こうらいもん)・唐門(からもん)・勅使門(ちょくしもん)・櫓門(やぐらもん)・楼門(ろうもん)・薬医門(やくいもん)等があります。
この建物は平成12年に施工させていただきました”楼門”です。

楼門は三間二面又は五間二面(二面とは棲の柱間が二つあること)になって、脇一間ずつは囲いを設け、中-問又は三間には扉を付ける。2階建になっていて、高欄手摺(こうらんてすり)を廻し縁をめぐらす。2階は1階より少し内に入れて柱を建て、正面中央は板扉へ出られるが脇は連子窓とする造りで、屋根は入母屋屋根反り破風造りが多いようです。
又、楼門と似た造りの建物に二重門と呼ばれる建物があります。
二重門と楼門はいずれも二階建ての門であるが、二重門が-階にも屋根を設けるのに対し、楼門は楼造りであって-階には屋根を設けません。

二重門の例として京都平安神宮の二重門をあげさせていただきます。
今回の記事は、楼門についてです。
さて、楼門とは門の一種ですが、門の種類には塀重門(へいじもん)・冠木門(かぶきもん)・長屋門(ながやもん)・棟門(むなもん)・上土門(あげつちもん)等があり、社寺及び宮殿の門(もん)には、四脚門(しきゃくもん)・八脚門(はっきゃくもん)・高麗門(こうらいもん)・唐門(からもん)・勅使門(ちょくしもん)・櫓門(やぐらもん)・楼門(ろうもん)・薬医門(やくいもん)等があります。
この建物は平成12年に施工させていただきました”楼門”です。



楼門は三間二面又は五間二面(二面とは棲の柱間が二つあること)になって、脇一間ずつは囲いを設け、中-問又は三間には扉を付ける。2階建になっていて、高欄手摺(こうらんてすり)を廻し縁をめぐらす。2階は1階より少し内に入れて柱を建て、正面中央は板扉へ出られるが脇は連子窓とする造りで、屋根は入母屋屋根反り破風造りが多いようです。
又、楼門と似た造りの建物に二重門と呼ばれる建物があります。
二重門と楼門はいずれも二階建ての門であるが、二重門が-階にも屋根を設けるのに対し、楼門は楼造りであって-階には屋根を設けません。

二重門の例として京都平安神宮の二重門をあげさせていただきます。
応援前の状態
瓦の選別
応援に入って4日間は素丸瓦の選別作業でした。
自社の現場だと、職方にやってもらっているので、私自身、選別作業を行うのは久しぶりのことでした。
約4,000本の素丸瓦の捩れを選別して、梱包しなおします。
この作業に2人で、4日=8人工を要しました。1人で1日約500本になります。

選別した素丸瓦は、用途に応じて使用箇所を決めます。

この選別作業をやらなければ、素丸瓦が葺けないわけではありません。選別をせずに素丸瓦を葺いてもその違いは、素人目にはわかりにくいものですが、選別をして瓦を使用した時とそうでない時の屋根の仕上がりの美しさには違いがあります。
古い建物でも、瓦の納まりの美しい物は、この様な地道な作業に、手抜かりがありません。
自社の現場だと、職方にやってもらっているので、私自身、選別作業を行うのは久しぶりのことでした。
約4,000本の素丸瓦の捩れを選別して、梱包しなおします。
この作業に2人で、4日=8人工を要しました。1人で1日約500本になります。


選別した素丸瓦は、用途に応じて使用箇所を決めます。

この選別作業をやらなければ、素丸瓦が葺けないわけではありません。選別をせずに素丸瓦を葺いてもその違いは、素人目にはわかりにくいものですが、選別をして瓦を使用した時とそうでない時の屋根の仕上がりの美しさには違いがあります。
古い建物でも、瓦の納まりの美しい物は、この様な地道な作業に、手抜かりがありません。