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K邸見積もり

K邸の見積もり

K邸伏図

 工務店様の意向では、
   三州陶器瓦53形 色 銀黒
   入母屋部分は簡略掛瓦納め・降棟施工
   とのことでしたので、この仕様の見積もりと、

飛鳥袖

 淡路いぶし56形 切落
   飛鳥袖納め刀根丸2列・降棟なし
   谷平瓦納め
   の見積もりを提出しました。
谷
 谷に平瓦を施工することにより、谷板金の腐食を防止します。

 ちなみにこの見積もり三州陶器瓦より、淡路いぶしの方が降棟がないので、
 15%ほど割安となります。






   
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YG邸

梅雨本番、昨日から現場は動いていません。
近くの河川は、警戒水位を超えたとの報道も聞こえてきます。
そんな雨の中、梯子を車に積んでおでかけ。。。 そうです雨漏りです。
私が拘わった現場でないのがさいわいです。 
しかし最近、雨漏りの連絡の大半は銅板の腐食ですね。

さて今日は、先日の谷平瓦を施工した現場の紹介です。

    屋根伏図
屋根伏図

右上の建物が離れ、右下の建物が玄関、左下の建物が車庫で中央が二階建の母屋になります。
母屋、離れ、玄関の間は、銅版の屋根で繋がっています。


     母屋  右側傍軒部分 銅版仕上げ
母屋

軒瓦>一文字  隅棟>熨斗瓦2段、素丸瓦納め 
 

     車庫            玄関
車庫 玄関

この車庫は、大棟(陸棟)の向きを母屋、玄関、離れ、と同じにしたいとの大工さんの意向で
平勾配が4.5寸・小平勾配が5.5寸で振り隅になっています。
平面軒34枚・小平面軒36枚


   隅棟の納まり      隅木芯が隅棟芯    隅木芯と隅棟芯をずらす
隅棟納まり 振り隅納まり図1 振り隅納まり図

熨斗瓦は、2㎜の反り熨斗を使用して、3分の目地を切り起りに積んでいます。
隅棟芯は、隅木芯より17㎜低勾配側へ寄せ桟瓦と熨斗瓦の隙間が同じになるようにする。








寄棟棟違い

この建物は、現在車庫の新築工事でお世話になっている現場です。
寄棟造りのL字棟違い形状のシンプルなたたずまいのお宅です。

   北側全景          西側全景
北面全景  西面全景

玄関廻りを拡大してみました。
玄関廻り  谷廻り
谷は、昨今谷板金の腐食が懸念されるので、谷平瓦を施工しました。

使用瓦は、三州陶器瓦(和型)の銀黒色です。
棟積みは、大棟・熨斗瓦6段 隅棟・熨斗瓦3段で素丸納めとしました。
大棟断面図
大棟と隅棟の熨斗段数が同じであれば、YG邸の様な、留め納となります。
しかしこの建物は、棟段数が異なるため、大棟と隅棟の取り合い部分は、柄振り鬼納としました。

  柄振り鬼納の詳細につきましては後ほど、、、




柄振り鬼納まり

今日は、朝から雨です。ザーザーと降っていました。
仕事はお休みですが、カメラ片手に現場へと向かいました。
瓦の上を雨がどのように流れるかを、撮っておこうと思ったからです。
しかし現場に着くと雨はパラパラと小降りに、思っていたような写真は撮れませんでした。
でも、ザーザーと降っていたらカメラ大丈夫だったのかな?
雨降時の谷

さて柄振り鬼の納まりです。
柄振り鬼とは、寄棟屋根の大棟と隅棟が交わる部分に付ける鬼瓦です。
柄振り鬼の下は熨斗瓦で納めました。この部分は、柄振り台と呼ばれる瓦で納めるなど、様々な納め方があります。
たしか四国地方だったと思うのですが、この部分に掛瓦を拝み合わせて納めてあるのを見たことがあります。ご存じの方があれば、写真をUpしていただけると幸いです。

小平面の納まりです。
柄振り鬼小平面  小平姿図  小平正面図
                    柄振り台寸法

平面から観た柄振り鬼の納まり          上から撮ってみました
柄振り鬼平面  平正面図    柄振り鬼裏面

この図が上の姿図の基本になります。
柄振り鬼施工図
隅棟の絡む施工図が最も複雑です。
この現場は、柄振り鬼の他に谷と隅棟が絡む肘棟部分がありました。






柄振り鬼納まり 其の二

 昨日から空模様が変わりました。
九州南部は、梅雨明け宣言が出ていましたが、北部もこの分だと梅雨明けしそうです。

 さて今日は、柄振り鬼納まり 其の二 としまして施工図について描こうと思います。
隅絡みの施工図を描くときには、まず野地勾配から隅勾配と笠勾配(隅山勾配)を求める図を描きます。柄振り鬼施工図の右上の図です。
この図は、4寸勾配で描いています。この時隅勾配は、2.83寸勾配 笠勾配は、2.72寸勾配になります。
角度で表わすと、4寸勾配=21.8度
            隅勾配=15.8度
            笠勾配=15.2度です。
角度の求め方としては、作図して実測する方法と計算で求める方法があります。
作図して求める場合は、CADで作図すると正確に求めることができます。
計算で求める場合は、三角関数を利用します。私は、三角関数を高校で習った記憶はあるのですが、実用する機会がなかったので、自分で計算するには無理があるので、Excelの三角関数を利用しています。
勾配対象表
一度計算式を作れば、あとは任意の数字を入力すれば再計算されるので大変便利です。
上の表では一番下の左のセルに任意の数字を入力するとその左側に再計算された勾配が表示されます。
利用する関数は、ATANとDEGREESです。
 ATANで、ラジアンを求めます。ラジアンとは角度を数値で表したものです。
 DEGREESは、ATANで表された角度を度に変更します。

          つづく

柄振り鬼納まり 其の三

今日は、柄振り鬼納まり図の続編をお届けします。
柄振り鬼納まり 其の二で野地勾配より隅勾配と笠勾配を求めました。

次に隅棟断面図と大棟断面図を描くのですが、この時熨斗勾配を何度にするのかを検証します。
熨斗勾配のつけ方は、それぞれ考え方があると思いますが、私は今回、隅棟の熨斗勾配を18°に設定して、隅棟断面図を描きました。(柄振鬼施工図の左下の図)この図の、笠勾配を野地勾配線に合わせて書き写し、大棟の熨斗勾配を求めます。

大棟と隅棟の熨斗留めを考慮して、今回は大棟の熨斗勾配を26°に設定し、熨斗のチリを13㎜、矩勾配0.5/10として大棟断面図を描きました。

次に、伏図(柄振鬼施工図の伏図)隅棟芯に隅棟断面図を書き写し、柄振り鬼の立ち位置を決めます。
柄振り鬼の立ち位置は、柄振り鬼の大きさ、柄振り台の幅に関係するので、伏図と断面図で検証しながら今回は、鬼の実寸を303㎜、立ち位置を寄棟芯より270㎜に設定しました。

そして最後に、小平正面図を描きました。

肘棟

肘棟とは、棟違いの寄棟屋根や大棟の段差があるL字の寄棟屋根で谷に絡む隅棟のことを指します。
地方により呼び名は様々だと思いますが、私は、肘を曲げた形に似ているから肘棟と呼ぶようになったと云う話を聞いて肘棟と呼ぶようになりました。
また、肘棟の納め方にも、さまざまな手法があると思いますが、今回は、大棟と隅棟の段数が違うので、捨て熨斗を入れる手法で納めました。

谷廻り

この納め方で気を遣った点は、隅棟の上端が反って見えないようにすることと、大棟と隅棟の接点が入隅芯(谷芯)に入るようにすることです。

肘棟伏図

そのため、肘棟芯は隅木芯より1寸2分平側へ振って隅棟を積みました。

*この場合の捨て熨斗とは、大棟と隅棟の段数を合わせるために、クサビ状に使用している熨斗瓦のことを指します。
肘棟平面  肘棟小平面

仕事始め

今年も仕事始めは、末広がりの8日です。
年末鬼立てまで終わっていた現場の棟積みからでした。
(画像をクリックしていただくと、大きいサイズで見ることが出来ます。)

天本邸_01

まずは、台熨斗から

天本邸_02

この写真バックは電線だらけです。
街並みの写真に電柱、電線が写りこむのが嫌いなのは私だけでしょうか?
電線なんか無くなってしまえ


天本邸_03

さてこの現場、鬼瓦はオリジナルデザインの物で、袖は平式袖瓦納めとしました。
予算があるのかな?ってサービス・サービス...従妹の家だしね!


天本邸_04

屋根のとり合い部分水はどこえ行くのやら?

陸谷

「雪、降った?」私の所は昨日に続き、開店休業です。
昨日よりは少ないものの、屋根には登れません。

10-01-14.jpg


そこで、himomaruさんご要望の陸谷についてですが、

陸谷_01

今回は、傍軒の分が重なっただけだったので、トンネルを作っておしまいです。
(すべての画像はクリックしていただくと、大きいサイズで見ることが出来ます。)

屋根伏図

陸谷割付  陸谷_02

図面上で割り付けをして傍軒の出を決め、壁芯位置は衾を置いてます。
ちなみに衾の下の桟瓦は、隣の桟瓦のように切り合わせています。桟瓦の下には捨谷板金があり、衾はねんのために

陸谷_03

水は傍軒の下を流れて行きます。

お~(^O^)

久しぶりに入母屋の新築見積もりです。
屋根面積が550㎡ほどあります。

1F伏図

1階廻りは、4寸勾配で東側の玄関は平6寸勾配妻4.5寸勾配です。

2F伏図

上屋根も玄関と同じく平6寸妻4.5寸の振れ隅になります。

鬼瓦

鬼瓦が、大鬼5個、降鬼10個、隅鬼17個ありAM邸で使用した鬼瓦に大棟用は若葉の足を付ける使用で見積もりを考えております。決まれば工事工程を報告できるのですが(?_?)
プロフィール

さすらいの絵描き

Author:さすらいの絵描き
  ~伝統の美と匠の心~                 
古来より守り伝えられた瓦の美と技術を守りつつ、現代の建築技術・工法に適した施工を行い、瓦の美と、秘められた知恵を極限まで追求し、日本の自然・文化と共に生きる伝統を伝えます。

画像をクリックしていただくと、大きいサイズで見ることが出来ます。

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