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桟木打ち

1月にPTAの役を受け何かと忙しくUpできませんでした。
その間ご訪問いただいたかた、コメント残していただいた方、申し訳ありませんでした。

以前施工させていただいた現場の写真をUpします。

下地材 鉄骨耐火野地の現場です。
下地材を張り、鉄骨位置の墨出しをします。

流し桟  隅先流し桟
瓦割の墨出しをして、流し桟を鉄骨へリーマ付きビスで留め付けました。
隅先は必要に応じ修正をかけます。

横桟墨出し  横桟木
横桟木の軒先基準を出し、瓦の葺き足で横桟木を打ちつけます。
横桟木の上に縦桟木の墨出しをし縦桟木を打ちつけます。
今回は、流し桟を瓦割で留め付けていたので、流し桟を基準に縦桟木の墨出しをしています。
縦桟木

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桟木打ち_02

  軒先原寸図
軒先原寸図  縦桟木

丸芯の左側へ流し桟21×45×3,000をC型鋼へリーマ付タッピングビスで留め付ける。
その上に横桟木21×45×3,000を打つ。(瓦割が294㎜なのでほぼ平瓦10枚分)葺き足190㎜
流し桟が総数1,700本 横桟木が総数2,700本 その上に縦桟木15×30×3,000を瓦の最も深い部分が横桟木より3㎜ほど浮くように留め付ける。
この時は縦桟木の内々寸法146㎜で縦桟木総数は、3,400本でした。


瓦揚げ・軒付け

工事工程写真の続編です。

瓦揚げ_02  瓦揚げ_01  瓦揚げ_03
   本葺 南都瓦                        和型(桟瓦)
桟木打ちが終わると、屋根に瓦を揚げます。
瓦の種類や工事店により瓦の置き方は様々です。


軒付け_02  軒付け_01
軒付けは、軒先原寸図にもとずき、軒唐草の勾配、下端の通りに気を使い納めて行きます。  


NPO法人日本瓦葺技能継承甍会

平成22年5月14日 私の参加している会が、内閣府担当局よりNPO法人設立の認可が下り、晴れてNPO法人日本瓦葺技能継承甍会としての活動が認められる様になりました。

HPより沿革抜粋
 『当法人の前身「甍会」は昭和60年2月、伝統瓦葺きの技能・技術の衰退を危惧した一個人、徳舛敏成氏が私財を投じ「心ありて、技生きる」を基本に、技能の普及、教育活動を開始、年1回1週間の「甍技塾研修会」を行い、全国に広がる伝統技能習得希望者に門を開きました。
 この研修会に参加し、同じ意欲を持つ者同士が情報交流の場として、より充実した活動の継続を目標に組織化を進め、昭和62年「甍会」を立ち上げました。また、会を立ち上げる事同じくして、全国移動研修会を開催、全国各地に分布する国宝・重要文化財の見学研修会や、現場講習会を開催してまいりました。「甍技塾研修会」は現在まで研修会修了者を、述べ550名超輩出し、参加者は各地に戻り、組合活動や技能士会活動に積極参加、技能の継承に尽力し、現在に至っています。しかしながら、昨今の情勢は発会当初とは大分様変わりし、技能を継承する後継者を、育成する場所は失われ始め、全国の技能者は、日本文化・技術の崩壊をただ、見守るだけの身と成りつつあると危惧し、日本建築の一端を担う技能の継承者として、日本建築文化を護る義務が有ると訴え、啓蒙活動に賛同した者が、今回特定非営利活動法人への転身を検討して参りました。』

6月25日~27日には、神奈川県で研修会を開催します。研修会終了後には、記事をUpしたいと思います。
HPのリンクを張っておりますので宜しければご一覧下さい。
プロフィール

さすらいの絵描き

Author:さすらいの絵描き
  ~伝統の美と匠の心~                 
古来より守り伝えられた瓦の美と技術を守りつつ、現代の建築技術・工法に適した施工を行い、瓦の美と、秘められた知恵を極限まで追求し、日本の自然・文化と共に生きる伝統を伝えます。

画像をクリックしていただくと、大きいサイズで見ることが出来ます。

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